・ワクチン2回接種済みのベトナム入国者、7日間の集中隔離を不要にする方向
ブー・ドゥック・ダム副首相は、8日に開かれた保健省など関連機関との会合で、
ベトナムに入国する越僑(在外ベトナム人)や外国人専門家の取り扱いについて
「新型コロナウイルスワクチンを2回接種し、検査結果が陰性の入国者は、集中隔離ではなく自宅での隔離と健康観察で対応すべき。
ワクチン接種を受けていない入国者については、適切な隔離施設を手配し、ワクチン接種も手配する」との意見を述べた。
テト(旧正月)が近づいていることで、在外ベトナム人らの帰国需要が今後急増すると見込まれていることが背景にあり、
保健省は15日までにベトナムに入国する人々の隔離・健康観察に関する新たなガイダンスを発出することになっている。
・ホーチミン:海外からの観光客受け入れと国際定期便の運航再開を提案
ホーチミン市人民委員会(市役所)は政府に公文書で海外からの観光客受け入れ再開試行、
および国際定期便の運航再開を認めるよう要請した。
今回の提案を行った根拠として、市が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を効率的に制御しており、
市全体の感染流行レベルが「レベル2」(中リスク:イエローゾーン)となっていること、
市民のワクチン接種率が高いこと、医療面などで各種リソースを確保しており、新型コロナ対応で豊富な経験を有していること、
ホテルなど施設面が整っていることなどを挙げている。
ワクチン2回接種者の集中隔離が解かれると、ワクチンを接種した技能実習生の帰国に関する経済負担は大幅に減少されます。
また、ホーチミン市は交通運輸省が政府に提出した国際線の定期便運航再開計画案に概ね同意しており、
もし本件が確定事項となれば、現在の帰国に関する流動的かつ突発的な動きが改善される可能性が出てきます。
上記はまだいずれも未確定な事項であり、感染状況により変更され得る内容ではありますが、
ベトナムの国際往来に関する 今後の方向性がうかがえる情報ですので、共有いたします。
2021.12.10
ベトナム現地の動向