実習生向け教材〈日本語を楽しく学ぼう!〉
Tài liệu giảng dạy dành cho học viên〈Học tiếng Nhật vui vẻ nhé! 〉
Bahan ajar untuk peserta pelatihan〈Mari bersenang-senang belajar bahasa Jepang! 〉

N2 読んでみよう👀No.6

N2 読解

🌈次の文章を読んで、質問に対する答えとして、
 最もよいものを1~4から一つ選びなさい。

 ヒトが他の動物と最も異なっている点として、火が使えるということが挙げられる。火によって、ヒトは他の動物から身を守り、夜間に活動することも可能になった。
 人類が火を手に入れたのは、約100万年前のことだと推測されている。火の利用でその後の人類の進化に大きな影響を与えたのは、料理ができるようになったことであろう。当時、ヒトが食べられる食材の種類は非常に少なかったが、生で食べられないものを煮たり焼いたりすることで、次第にそれは増えていった。
 料理をして食べることは、ヒトの身体に変化をもたらした例えば、ゴリラは主に植物を食べているが、十分な栄養を取るためには一日に大量の植物を食べなければならない。生の生物は固いので、それをかむためにはほおの筋肉を強くする必要があった。その影響で、頭蓋骨(ずがいこつ)(※)はあまり大きくならなかった。一方、ヒトは、調理されて柔らかくなった食べ物を食べるようになり、歯やあごは小さく、食べ物をかむための筋肉は弱くなっていった。その反面、頭蓋骨(ずがいこつ)は大きくなり、のどの発声器官(きかん)も発達したと考えられている。このように、人類は身体を発達させ、思考や言語を手に入れることができたのだ。

(※)頭蓋骨(ずがいこつ):頭の骨

質問:
(1)筆者は、火を使うことによって人類は何ができるようになったと言っているか。

1.栄養のある野菜を育てること。
2.おいしいものが食べられること。
3.使いやすい道具を作ること。
4.食べられるものを増やすこと。

(2)①料理して食べることは、ヒトの身体に変化をもたらしたとして、筆者が挙げていることは何か。

1.あごが大きくなって、声が出せるようになった。
2.固い物を食べない分、骨が弱くなった。
3.他の動物よりも脳が発達した。
4.栄養がとりやすくなり、体が大きくなった。

答え:
(1)4. 食べられるものを増やすこと
(2)3. 他の動物よりも脳が発達した。